「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるように、顔の中でも特に「目元」はその人の外見的な印象を決定づける重要なポイントのひとつです。仮に顔の他の部分が若々しく保たれ、きれいにメイクされていたとしても、目元に老化を示す兆候が現れてしまっては元も子もありません。なかでも気をつけたいのが「くすみ」です。目元は顔の他の部位と比べてくすみの影響が現れやすいため、どうすればくすみの発生を防ぐことができるのか、くすみで損なわれた見た目をどうすればカバーできるのか理解しておくと、若々しい見た目を保つのに役立ちます。まずは目元にくすみが生じる原因とその対策を知り、自分に思い当たることやすぐにできそうなことがないか確認してみましょう。
目元のくすみの原因は？
目元は人体の他の部位と比べても、特に皮膚が薄く刺激に弱い箇所です。たとえば、頬の皮膚と比べると10分の1程度の厚みしかありません。しかも、まばたきによって普段から皮膚に繰り返し刺激が加えられ続けています。皮脂腺もないので、乾燥から肌の潤いを保つ機能もほかの部位に及びません。つまり、元々刺激や乾燥に弱く、くすみが生じやすい条件がそろってしまっているのです。くすみそのものが生じる原因は大きく分けて4つあります。1つ目の原因は肌の老化です。加齢によって皮膚の下の筋肉が衰えると、肌にたるみができます。
加えて、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンといった肌のうるおいを保ってくれている成分が劣化してしまうため、目元にたるんだ皮膚が集まりくすんで見えるようになってしまうのです。2つ目の原因は色素沈着です。肌は紫外線など外界からの刺激を受けると、細胞を守ろうとして黒色や赤色のメラニン色素を作り出します。役割を終えたメラニンは通常、肌のターンオーバーによって消えてしまうため問題はありません。しかし、目元はただでさえ皮膚が薄いので、刺激を受け続けるとターンオーバーが間に合わなくなり、色素が沈着してしまう場合があります。
3つ目の原因は血行不良です。目元はその名が示すとおり目のすぐそばにあります。夜ふかしや長時間に渡るスマートフォンの使用などで目を酷使してしまうと、周辺の血行が滞り皮膚の色が悪く見えてしまうのです。4つ目の原因は「糖化」です。糖化とは、肌を構成する成分であるタンパク質が糖質と結びつき、黒色や茶色のような色に変質してしまうことをいいます。コラーゲンなど、肌に含まれるタンパク質は通常透明ですが、糖化するとそれに色がついてしまうことになるので、外から見ればくすんでいるように見えてしまうわけです。
目元のくすみへの対策は？
目元にくすみが生じる原因を理解した後は、どのようにすればくすみを防ぐことができるのか具体的な対策も知っておきましょう。目元に限ったことではありませんが、肌を美しく保つ上での基本はスキンケアです。朝のメイク前のケアと夜にメイクを落とした後で行うスキンケアは丁寧に行ってください。スキンケアを行う主な目的は、肌の保湿とターンオーバーの促進です。目元の皮膚は乾燥に弱いため、保湿液やクリームを使用してうるおいをキープする必要があります。しっかり肌の保湿ができていれば、ターンオーバーがスムーズに進み、色素沈着によるくすみを予防することが可能です。
スキンケアを行う際は、マッサージなど肌の血行促進に役立つ動きも兼ねるようにしてください。目の周りのツボを押したり、あらかじめ手を温めておいてからケアを行うようにしたりすると有効です。血行不良がひどい場合には、ホットパックを使用するなど別途肌の血行促進に役立つケアを行うといいでしょう。丁寧なスキンケアを行うべき理由はそれだけではありません。ファンデーションなど日常的なメイクも肌にとっては刺激となるため、それらをきれいに落とすことで肌への刺激を弱める狙いがあります。これらの点に気をつけてスキンケアを行えば、肌の老化や色素沈着、血行不良といったくすみの主要な原因をケアすることができるはずです。
コンシーラーの使い方
即効性のある目元のくすみ対策としては、コンシーラーの使用が挙げられます。コンシーラーは元々目元のシミやくすみを隠すために作られた専用の化粧品です。ベースメイクの一環として、ファンデーションを塗る前後に気になるポイントへ使用することでくすみを隠すのに役立ちます。
コンシーラーの使い方で注意するべき点は、決して厚塗りしないことです。くすみを隠そうとするあまり、コンシーラーを塗りすぎてしまったのでは、かえって隠したい箇所を悪目立ちさせてしまうかもしれません。「薄塗りが基本」という意識を忘れず、加減が難しい場合は少量を塗ったあと、指でなじませて仕上がりを確認するようにしてください。
さらに、「コンシーラーは必ずファンデーションと組み合わせて使う」ということを忘れてはいけません。コンシーラー単品で完全にくすみを隠そうとするのではなく、ファンデーションと組み合わせて使用した際の最終的な仕上がりをイメージしながらメイクすることが大切です。先にスキンケアを済ませた上で、ファンデーションがパウダータイプの場合は「コンシーラーを先に」、リキッドタイプかクリームタイプの場合は「コンシーラーを後に」使用すると覚えておきましょう。コンシーラーにもいくつか種類がありますが、まぶたの上には先が細いペンタイプを、目の下にはスティックタイプを使うのが適しています。部位によってコンシーラーを使い分けるのも、くすみを上手に隠すためのコツです。
目元のくすみに効果的なメイクの方法！
カラーコーディネートの世界には「補色」という概念があります。補色とは簡単に言うと「組み合わせたときに互いを引き立てる関係にある色の組み合わせ」のことです。一般的には赤と緑、青と白などがよく知られています。たとえば、市販されている牛乳のパックには白い牛乳の色に青い文字や背景色を組み合わせたものがよくみられますが、これは補色を組み合わせることによって牛乳の白色を強く印象づけることを狙っているのです。背景と文字のように隣り合わせて使うと互いを目立たせる補色ですが、重ね合わせると互いに色味が打ち消され、目立たなくなります。
実は、この補色効果を利用すると、効果的に目元のくすみを隠すことができるのです。目元のくすみは通常、青紫色に近い色をしているため、補色は黄色になります。そのため、目元にイエローのハイライトを使用すれば「重ねた補色が色味を打ち消し合う効果」を利用してくすみを目立たなくさせられるわけです。イエローのハイライトを使う利点はほかにもあります。目元にアイシャドウを使用した場合、アイシャドウも通常はイエローの補色に近い色に当たるため、「隣り合った補色を目立たせる効果」が得られ、目元がくっきりときれいに見えるようになるのです。目立たせたくない目元のくすみを上手にカバーし、目立たせたいアイラインを強調するのに有効なテクニックなので、ぜひ覚えておきましょう。
美白パックがおすすめ！
目元のくすみの原因は多岐にわたるため、原因がわかってもすぐに解消に導けるとは限りません。また、対策の基本はスキンケアを始めとした地道な作業なので、なかなか成果が実感できず不安になってしまうこともあるでしょう。そこで「できるだけ早く目元ケアの成果を実感したい」という人におすすめなのが「美白パック」です。美白パックとは、美白に有効な成分を多く含んだシートで顔をパックし、成分を皮膚になじませるものです。肌のうるおいとハリを保つのに役立つため、目元のくすみが気になっている人におすすめできる製品だといえるでしょう。
なかでも「王妃の真珠」は、朝夕2回、たった5分間なじませるだけで手軽に使用できる輝白パッククリームです。天然素材を使用していて肌にも優しく、安全性を気にする人でも安心して利用できます。目元のくすみ対策に悩んでいる人は、ぜひ一度お試しください。
