日焼け・日焼け痕

日焼けでニキビが悪化?紫外線とニキビの気になる関係とは

日焼けでニキビが悪化?紫外線とニキビの気になる関係とは

顔にニキビができる原因はさまざまです。生活習慣の乱れや食生活の乱れ、ホルモンバランスも影響します。しかし、外部刺激としてニキビの原因となるものの1つが「日焼け」です。日焼けとは、紫外線を浴びることによる肌の炎症ですが、なぜ日焼けがニキビの原因となるのでしょうか。日焼けとニキビの関係、ニキビ予防や紫外線対策について紹介します。

紫外線でニキビができる原因は?

紫外線は、肌の悩みであるシミやそばかすの原因として認識している人も多いのではないでしょうか。しかし、紫外線はシミやそばかすだけではなく、ニキビなど肌荒れとも深い関係があるのです。まず、ニキビができる原因として、古い角質の蓄積と皮脂の分泌があります。紫外線を浴びた肌は、肌のバリア機能が低下し、肌の水分量を保つ機能も同時に低下するため、乾燥することが特徴です。乾燥すると、外部刺激から肌を守ろうするため、皮脂が大量に分泌されます。加えて、乾燥した肌は雑菌の侵入を防ぐために角質を作り出し、角質が厚くなります。皮脂に毛穴も詰まり、そのうえから古い角質が覆ってしまうため、ニキビができるのです。
加えて、アクネ菌が分泌する物質「ボルフィリン」が紫外線を浴びると、細胞を酸化させる活性酵素も発生します。活性酵素は肌のターンオーバーの乱れを引き起こし、分泌された皮脂を酸化させる作用があるため、注意をしなければなりません。酸化した皮脂は、通常の皮脂と比較をしても毛穴に詰まりやすく、ニキビもできやすい状態になります。 ニキビができやすい状態の肌は、健康な肌よりも敏感になっているため、紫外線のダメージも受けやすいでしょう。ニキビができたり悪化したりということだけではなく、シミやそばかすの原因にもなりうるため、紫外線を浴びないようにすることが重要です。

ニキビができているときの日焼け止めの選び方

日焼け止めには種類があり、紫外線吸収剤を使用しているもの、紫外線散乱剤を使用しているもの、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2つを使用したものの3種類です。ニキビができている肌には、負担を軽減するために紫外線散乱剤を使用したノンケミカルタイプの日焼け止めが最適でしょう。また、SPFの数値が大きい日焼け止めは、洗顔料のみを使用した洗顔では落ちにくい成分が含まれています。ニキビの治し方として、ニキビと肌に負担をかけないことが重要です。数値が高ければ紫外線対策には有効ですが、肌への負担が大きくなるため、SPFやPAの数値が小さい日焼け止めを選びます。 日常の外出時に紫外線対策を行える程度として、SPFは30、PAは+++以下の日焼け止めが最適です。屋外でのレジャーを予定している場合でも、SPFやPAの数値が小さい日焼け止めを塗り直せば、紫外線対策を行えます。
加えて、日焼け止めの塗り方も重要であり、表記されているSPFやPAの数値は基準量を肌に塗った際のものです。基準量を守らなければ、白くなったり十分な紫外線対策ができなかったりというケースが多いため、塗り方についてもチェックしておきましょう。 まず、日焼け止めの製品ごとに記載されている基準量を確認し、利き手とは反対の手のひらに、基準量の半分を出します。利き手の手の指で、ほほ、鼻、あご、おでこなど、パーツごと均一になるように丁寧に伸ばし、肌になじませることが大切です。顔全体に塗り終えたら、再度残りの半分の量を手のひらに出し、重ね塗りをします。ポイントとなるのは、基準量を守ることと肌をこするようにして擦り込まないことです。丁寧に塗ることで、できているニキビや敏感になっている肌にも負担をかけず、基準量の日焼け止めを塗れます。
さらに、ミネラルファンデーションなどパウダーをのせると、より紫外線を遮る作用が期待できるのです。パウダーは、肌の表面で紫外線を乱反射させる作用があるため、紫外線散乱剤と同様の働きがあります。

誰でも簡単にできる紫外線対策とは?

紫外線対策には、日焼け止めのほかに対策グッズを活用する方法もあります。帽子やサングラス、日傘を使用して、紫外線対策を行いましょう。帽子はデザインもさまざまであり、口元まで覆うためにはサンバイザー、目元を中心に紫外線対策をしたいのであれば、マチの小さなファッション性の高いものでもよいです。
また、多くの人が肌の紫外線対策を重視しがちですが、目の紫外線対策も大切なポイントであるといえます。目に紫外線が当たるだけで、有害な紫外線が入ったと認識し、肌を守ろうとして皮脂の分泌やメラニンの生成が行われるのです。つまり、肌が紫外線を浴びた状態と同じ体内環境になるため、ニキビの原因になります。肌の紫外線対策を行っていても、目の紫外線対策をしなければ、ケアの効果も半減してしまうでしょう。
サングラスをかけることができない、抵抗があるといった場合は、紫外線対策ができるメガネやコンタクトレンズを利用することも有効です。サングラスやメガネ、コンタクトレンズの紫外線対策機能は経年劣化するため、数年間同じものを使用せず、買い替える必要があります。さらに、サングラスを選ぶ際のポイントとして、レンズが濃いと紫外線対策の効果が強いと考える人も多いのではないでしょうか。実際には、レンズの色が濃い場合、光を取りようとして瞳孔が開くため、紫外線が当たりやすい状態となります。紫外線を100%遮ることはできないため、目に紫外線が当たりにくくなるよう、レンズの色は薄いものを選ぶことがポイントです。
加えて、紫外線は反射するため、UVカットマスクでフェイスラインの紫外線対策も行います。フェイスラインにニキビが目立つ場合やニキビが膿んでいる、赤みや痛みがあるなど、日焼け止めを塗りたくない場合にも最適です。可能であれば紫外線量の多い日中の外出は控えたり、外出の際にはなるべく日陰を歩くようにしたりといった意識も持つとよいでしょう。

ニキビを悪化させないための日焼けケア

一般的に、日焼けとは肌が火傷をした状態であるため、すぐに冷やすことが重要です。肌が熱を持っている場合、水分補給をして体内から冷やし、ビタミンを含んだ食べ物を摂取して肌の修復をサポートします。乾燥しやすく敏感になっている肌には、ニキビケア用の化粧水でコットンパックをするなど、保湿ケアも欠かせません。万が一日焼けをした場合には、ニキビを悪化させないためのアフターケアを行いましょう。