ワキガに悩んでいるけど、治療方法がわからないという人は多いのではないでしょうか。ワキガは周囲の人にも迷惑をかけてしまいますし、自分でも気づきにくい厄介な症状です。しかし、しっかりと対策すれば、ワキガは抑えることができます。今回は、ワキガで悩んでいる人のために、ワキガの根本的な原因や対策方法を見ていきましょう。
目次
ワキガを治すための対策方法について知りたい
ワキガとは、脇の下から独特の臭いが発生してしまう症状のことです。医学用語では「腋臭症」と呼ばれます。ワキガはただの汗の臭いとは違い、ツンとした強い臭いを発することが特徴です。また、自分ではなかなか気づきにくいことも、ワキガの特徴として挙げられます。
ワキガの臭いを対策するために！ケア用品の選び方
汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の２つがあります。そして、２つのうちワキガの原因となるのが、アポクリン腺から分泌された汗です。アポクリン腺から出る汗は脂質やアンモニアなど臭いのもとになる成分を多く含んでおり、べたべたとしています。汗自体に臭いはありませんが、皮膚の表面にいる常在菌と混ざりあうことによって、独特の臭いを作り出すのです。また、常在菌と混ざり合った汗に皮脂が加わることによって、臭いは一層強くなります。さらに、エクリン腺から分泌されるサラっとした汗とともに蒸発すると、周囲に迷惑をかけてしまうほど強い臭いになってしまうのです。
ワキガがだれかに移る、または、誰かに移されるといったことはありません。しかし、遺伝する確率は非常に高いです。家族、親戚にワキガの人がいた場合は、アポクリン腺が多い体質を受け継いでいるかもしれません。なお、アポクリン腺の数は生まれつき決まっています。そのため、体質の変化によってアポクリン腺が増え、ワキガになるということはありません。あるとき急に脇の臭いが気になり始めたという人は、何らかの理由でアポクリン腺の働きが活発になったことが原因といえます。
ワキガが強くなる原因としては、偏った食生活が挙げられるでしょう。脂質や動物性たんぱく質が多い肉料理などを中心にした食生活は、アポクリン腺を刺激してしまいます。臭いが気になり始めた場合は、まず、食生活を見直してみましょう。大豆や緑黄色野菜などを積極的に摂取してください。また、お酒の飲みすぎや喫煙もワキガの原因になることがあります。アルコールやニコチンは過剰に摂取すると汗腺を刺激してしまう性質があるのです。お酒やたばこはワキガ以外にも体臭の原因になるので、臭いが気になるなら控えるようにしましょう。
ストレスや疲労も、アポクリン腺の働きを活発にしてしまいます。疲れがたまっていたり、強いストレスを感じていたりすると、臭いが強くなってしまうことがあるのです。ワキガを発生させないためにも、リラックスする時間をしっかりと作りましょう。また、汗をかく習慣を作ることも大切です。普段汗をかかないと、体内に老廃物がたまってしまいます。そのため、急に汗をかいた場合、たまった老廃物が一気に分泌され、菌の繁殖を促してしまうのです。老廃物を体にため込まないように、適度な運動を生活に取り入れるようにしましょう。
自分はワキガ？チェックポイントをご紹介
自分がワキガかどうかは、ある程度セルフチェックすることが可能です。まずは、耳垢の状態を見てみましょう。ワキガの人は耳の中にもアポクリン腺の数が多いため、耳垢が湿っている可能性が高いのです。耳垢が溶けたキャラメル状になっている人は特に臭いが強い可能性があるため、注意しましょう。また、下着が黄ばんでいないかチェックするのも有効です。ワキガの臭いが強い場合、服の脇の部分が黄ばんでしまうことがあります。汗をかいた後に服が黄ばんでいたら、ワキガを疑ってください。
脇汗が多い場合も、ワキガ体質の可能性があるでしょう。エクリン腺から分泌される汗の量が多いと、アポクリン腺から出た汗が蒸発しやすくなります。そのため、臭いが強くなる可能性が高くなってしまうのです。また、ワキガの人はそうでない人に比べて脇の毛が多く、毛の1本1本が太い傾向にあります。脇毛が多いと湿気がこもりやすく汚れも付きやすいため、雑菌が繁殖しやすくなってしまうのです。脇毛を処理する場合は、無理やり毛を抜いてはいけません。無理やり毛を抜いた場合、刺激でアポクリン腺の働きを促してしまう危険があります。
両親のどちらかがワキガである場合、遺伝している可能性があるかもしれません。どちらもワキガでない場合は、ワキガである可能性は低いといえるでしょう。
ワキガの対策方法について知りたい
ワキガの対策方法として、まず、制汗剤やデオドラントケアアイテムを使うという方法が挙げられます。また、臭いを抑えるスプレーなどを使うことも有効といえるでしょう。制汗剤で汗を抑え、デオドラントケアアイテムで臭いを抑えれば、ワキガが気にならなくなります。また、ワキガは主に汗が原因で発生するので、こまめに体を洗ったり、汗を拭きとったりすることによってある程度予防できます。体を洗う際は、あまり強くこすりすぎないようにしましょう。強くこすりすぎると、肌を守るのに必要な皮脂まで取り除いてしまいます。皮脂がなくなると肌は乾燥し、乾燥を防ぐために体が汗や皮脂を余分に分泌してしまうのです。体を洗う際は、しっかりかつ、優しく洗うようにしましょう。
唐辛子やスパイスなど、刺激物を食べすぎないことも重要です。辛い食べ物を食べると、汗が多く分泌されてしまいます。ワキガが気になる人は、香辛料などの刺激の強い食べ物を摂取するのは控えてください。完全にワキガを治す方法としては、汗腺をレーザーで焼き切ってしまう方法があります。費用はかかりますが、完治させる方法としては一番手っ取り早いでしょう。
臭いを対策するために！ケア用品の選び方
レーザー治療に抵抗があるという人には、制汗剤やデオドランドケアアイテムの利用がおすすめです。デオドランドケアアイテムにはスプレータイプのものから直接肌に塗るクリームタイプ、ロールオンタイプのものなどがあります。クリームタイプやロールオンタイプは密着力が強いため、効果が長持ちしやすいといえるでしょう。なお、クリームタイプやロールオンタイプを使う場合は、お風呂上がりなど汗をかいていない状態で塗り込むようにしてください。
