顔や首のシワは目につきやすく、老けて見える原因でもあります。なくしたいと考える人は多いのではないでしょうか。根本的な原因を知ることで、シワの原因と部位に合った改善策やシワを作らない方法について解説します。
シワの原因を知ろう
シワの原因はさまざまありますが、今回は、大半のシワの原因とされる3つを紹介します。
肌の乾燥
角質層の水分が30%以下になった場合、肌が乾燥している状態です。
乾燥が原因でシワができている場合
・もともと乾燥肌
・エアコンの利用で空気が乾燥し肌にも影響している
・十分なお手入れができていない
など
肌表面の乾燥により非常に細かいシワができ、手入れをせずに放置してしまうと、さらにシワは深まり目立つようになってしまいます。
気候や加齢の影響も
遊離脂肪酸やセラミド
肌の表面に潤いと柔軟性を与え肌を保護する役割の皮脂の主成分です。
しかし、遊離脂肪酸やセラミドの肌を保護する成分は、年齢とともに減少します。
気候による影響
冬:湿度低下と寒さによる暖房器具より乾燥させてしまいます。
夏:過度な冷房の使用で乾燥を招きます。
乾燥した肌は柔軟性や弾力が失われるため、シワが深く目立ちやすくなる点も認識しておきましょう。
紫外線によるダメージ
紫外線による肌へのダメージは「光老化」と呼ばれておりシワだけではなくシミやたるみなど肌への影響が大きいものです。
紫外線を長時間浴びた肌は、コラーゲンやセラミドなどの保湿成分が減少しやすく、肌の乾燥を招くことが特徴です。紫外線によるシミ、乾燥を招くことによるシワやたるみなど肌の老化を促進するため、紫外線によるダメージを防ぎましょう。
表情などの折りジワ
表情じわ
無意識に行っている表情の癖や生活習慣も、シワが目立つ原因の1つになります。
顔は皮膚が薄いため、笑いじわや眉間のシワなど日ごろの表情によって定着するケースも多いです。
表情じわは本来なら筋肉をゆるめてしまえば、消えます。しかし、加齢とともに肌の弾力が低下することで、元に戻らなくなってしまうのです。シワが定着すると緩和したり改善したりするのは難しくなります。
首じわ
首にできるシワは寝ているときの首の角度や日中の姿勢などが原因でできやすいものです。
シワができやすい姿勢
・枕が高いで寝ているとき(首が折れてしまう。)
・PC・スマートフォンなど下を向いて作業(同じ位置にシワができやすい)
また、うつぶせや横向きで枕に顔をつける癖がある人は、長時間肌がよれている状態になるため顔にシワができてしまいます。
顔にできたシワの改善策
顔にシワができたときの改善策は、シワの原因によって異なります。原因に合わせたシワの改善を紹介するので、参考にしてみてください。
乾燥や加齢、紫外線の浴び過ぎによる場合
保湿成分を含んだ化粧品でお手入れをしましょう。代表的な保湿成分を紹介します。
セラミド
本来人の肌に存在する成分であり、水分と油分を保持して潤いを保つ成分です。セラミドによって外部刺激を受けにくくするバリア機能を向上させ、肌の水分を維持する力を上げる作用も期待できます。
コラーゲン・ヒアルロン酸
肌で生成されるもので、細胞同士をつなげることによって肌のハリを維持する成分です。
プラセンタ・レチノール・ビタミンC誘導体
各保湿成分の生成を促す効果が期待できます。保湿・美容成分を、化粧水や乳液、美容液のほか、保湿パックやマッサージなどに取り入れてみましょう。
また、AHA(リンゴや柑橘類などに含まれている天然由来成分)などの古い角質を除去する働きが期待できる成分で肌の活性化を図るのも、シワ改善に役立ちます。
表情や習慣による場合
マリオネットライン
笑っていてもシワが定着しないよう日々のケアで保湿を心がけ、顔ヨガやストレッチといった表情筋を鍛える方法が有効です。
眉間や額のシワ
表情の癖を改善することが重要だといえます。無意識に行っていて自分ではわからないのであれば、鏡を見ながら、どのような表情のときに眉間や額にシワができているかを確認しましょう。
首にできたシワの改善策
首のシワは、寝ているときに枕が高いとできやすいため、枕の高さや大きさを見直しましょう。
寝ている時
仰向けで寝た際に首が曲がりすぎていないかを確認し、可能な限り首を伸ばした体制で寝るように意識します。ちょうどよい高さの枕をすぐに用意できない場合には、バスタオルを折りたたんで枕代わりにする方法も有効です。
日中・仕事の時
日中の行動で姿勢が悪くなっていないか、デスクワークの場合には椅子や机の高さを調整し、首が伸びた状態で過ごせているか意識してみてください。
シワができないよう予防する方法
可能な限りシワができないようにするためには、日ごろから予防する意識をもち、実際に行動することも大切です。
シワができないようにするポイント
①乾燥予防を意識しましょう。
暖房や冷房を使用する際には、同時に部屋の保湿を心がけ、加湿器も併用するなど工夫します。直接顔にエアコンの風が当たらないよう、机や椅子の位置を移動することもポイントです。
②紫外線対策をしっかり行いましょう。
紫外線を浴びることによって乾燥を招くため、紫外線対策をしっかり行います。紫外線は1年中降り注いでいるため、夏場以外でも帽子やサングラスの着用、紫外線カット効果のある化粧品や日焼けどめを使用する必要があるのです。
③保湿成分が含まれている化粧品で保湿ケア
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの保湿成分が含まれている化粧品で保湿ケアをします。ほかにも、食べ物からコラーゲンやビタミン、エラスチンを摂取する方法も有効です。食材だけでなくサプリメントなども活用し、不足していると実感する成分を補給します。
④生活習慣も気をつけましょう。
肌のダメージは、肌表面だけではなく体内からのダメージでも悪化する点に注意が必要です。アルコールの過剰摂取や喫煙など、肌のダメージを招く嗜好品は控えるか、やめることも検討しなければなりません。加えて、表情の癖を定着させないようにすることも重要であり、寝ているときの向きにも注意し、シワができにくい生活を心がけましょう。