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乾燥肌には馬油がおすすめ!馬油の優れた力を解説!

乾燥肌には馬油がおすすめ!馬油の優れた力を解説!

寒い季節になり、肌が乾燥し始めると多くの人がスキンケアを行うようになるでしょう。しかし、保湿のためのスキンケア商品は、ものによっては肌に合わないこともあり、何を使って良いか迷う人も多いようです。そんなときは「馬油」がおすすめです。馬油は、人の皮脂に近い成分でできているため馴染みやすく、副作用が少ないものとして人気があります。ここでは、馬油の特徴や馬油を使ったスキンケア方法を詳しく解説します。

肌が乾燥するのはなぜ?

そもそも私たちの肌は、なぜ季節によって乾燥を引きおこすのでしょうか。それには、いくつかの原因があります。まず1つ目は、肌の「水分保持力が低下するため」です。もともと、肌の表皮には角質層があり、水分を保持してくれる役割があります。しかし、日本人の場合、欧米人よりも角質層が薄いといわれており、乾燥しやすい肌を持っているのです。また、毎日しっかりと洗顔を行う習慣もあることから、本来洗い流す必要のない角質まで落としてしまい、余計乾燥を引き起こしやすくさせているのです。
次に、日本には四季があり、秋から冬にかけては急激に温度と湿度が下がる特徴があります。特に、10月~11月になると湿度が急激に低下するため、肌は非常に乾燥しやすくなるのです。夏には湿度が80%近いこともあるのに、秋になると湿度が20%程度になることもあります。このような急な湿度の変化に肌の水分保持力はついていけず、乾燥肌を引き起こしてしまうのです。このほかにも、紫外線による乾燥や加齢による水分保持力の低下、ストレスや栄養バランスの乱れによって乾燥を引き起こすこともあります。
そして、最後に「暖房」のせいで肌が乾燥してしまうことも多いです。冬場はもともと湿度が低いのに、暖房を使うことで空気中の湿度がさらに低下してしまいます。特に、加湿機能のないエアコンといった空調設備は空気を直接暖めることで温度が上昇し、相対湿度はどんどん下がってしまいます。エアコン暖房の際には加湿器などを併用しないと、肌の乾燥はますます進んでしまうでしょう。

馬油は古くからスキンケアとして愛用されていた

乾燥肌にお悩みの人には、馬油がおすすめです。馬油は、その名の通り、馬の皮下脂肪を原料とする動物性油脂です。その歴史は古く、4000年前の中国騎馬民族で使われたのが発祥とされています。日本でも、およそ400年前に馬油が伝わり、現代でも多くのスキンケア商品が人気を博しています。もともと中国で生まれた馬油は、その当時から火傷や肌荒れ、ひび、あかぎれ、切り傷などの民間治療薬として広く知られていました。今では「バーユ」という名称が一般的ですが、地方によっては「マーユ」と呼ばれ、さまざまな皮膚トラブルに対処できるものとして愛用されています。
馬油がほかの保湿ケア用品と違って良いところは「副作用の心配が少ない」という点です。馬油は、馬肉と同じように、食用油としても活用されています。そのため、万が一馬油のスキンケア用品を口に入れてしまっても、劇薬のようなリスクはありません。副作用の心配が少なく安心して使えることから、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代で活用できます。特に、赤ちゃんの肌は大人の肌よりも敏感で皮膚が薄いです。そのため、大人用のスキンケアを保湿に使ってしまうとかぶれてしまうこともあるでしょう。しかし、馬油は、古くから赤ちゃんのオムツかぶれにも使われてきました。塗ってあげることで、赤ちゃんの肌に素早く浸透して回復を早める効果を期待できます。

馬油の優れたスキンケア力とは?

馬油が人の肌に良い理由は、さまざまな臨床実験でも証明されています。まず、馬油には「不飽和脂肪酸」が多く含まれており、植物性脂肪に近い成分構成をしています。これは、人の皮脂の構成バランスにとても近いため、化学薬品で作られたスキンケア商品よりも副作用が少なく、優れた浸透力を発揮するのです。これにより、火傷やあかぎれなどの皮膚トラブルがあっても馬油を塗ると刺激や痛みが少なく、肌の回復効果を高めてくれます。
そして、馬油には抗酸化作用や殺菌作用・血流促進作用もあるといわれています。これにより、乾燥などでダメージを受けた肌に馬油を塗ると炎症をしずめたり、皮膚の酸化を防ぐ作用を期待できたりするのです。特に、馬油の殺菌作用は乾燥肌の補修にとても役立っています。馬油を肌に塗り込むと皮膚に薄い膜がつくられ、細菌が皮膚に入り込むことを防いでくれます。また、すでに皮膚内部に潜り込んだ細菌にも殺菌作用が働き、細菌の繁殖を抑えてくれる効果を期待できます。
また、馬油には不飽和脂肪酸が含まれていますが、なかでも「高度不飽和脂肪酸」や「αリノレン酸」が多く含まれていることが明らかになりました。これは、人の体内ではつくることのできない必須脂肪酸の一種です。欠乏してしまうと、発育障害などのリスクがあることもわかっています。馬油のスキンケア商品を積極的に使うことにより、肌に必要な栄養素も取り入れることに期待ができるでしょう。

馬油は全身のケアに使える!

馬油は、基本的に全身のスキンケアに使うことができます。馬油が使われた商品はさまざまありますが、「全身に使用可」と書かれた商品はとても多く、具体的には次のような用途としても便利でしょう。まず「入浴前」に馬油を塗る方法です。一般的な保湿剤は、入浴後のスキンケアとして使うことが多いでしょう。しかし、馬油の場合、水仕事や入浴の前に皮膚へすりこみ、お湯などの刺激緩和といった肌のバリア機能を高めることもできます。馬油は皮膚にしっかりとなじむため、湯船に油が浮き出るといったことが少ないのです。
そして、洗顔後の「ブースター代わり」として活用することもできます。ブースターとは「導入効果」であり、洗顔後すぐに化粧水をつけるのではなく、プレオイルとして馬油を使う方法です。使い方は、洗顔後やお風呂上りに水滴がついている状態で構わないので、馬油をうすく顔全体にのばします。肌に馬油がなじんだら、いつものスキンケアを行いましょう。この方法を行ってから化粧水をつけるようにすると肌馴染みが良くなります。また、メイク下地として使うのも良いでしょう。メイク前に馬油を塗り、やさしくマッサージを行います。馬油にはもともと血行促進効果もあるため、顔周りの血行が良くなり、メイクが明るく映える効果があるでしょう。また、適度なうるおいを保ってくれるため化粧のりがアップします。
馬油は乾燥しやすい箇所に「部分使い」すると効果的です。冬になると、唇や髪の毛、肘や膝、かかとといった箇所の乾燥に悩む人も多いでしょう。馬油は、基本的に全身に使うことができます。特に、乾燥が気になる箇所に塗りこんでおけば、あかぎれやひび割れといった肌トラブルを修復し、うるおいのある肌や髪の毛へと導いてくれるでしょう。

乾燥肌に馬油を使った後は保湿を忘れずに

馬油は、つけることで肌の乾燥を防いでくれるものですが、実は乾燥した顔に使う場合は「馬油のあとに保湿ケア」を行ったほうが良いのです。馬油は、入浴前に身体に塗り込んだり、化粧水を顔につけたりする前にブースター代わりとして使用することが可能です。これは、角質層まで馬油の油分が浸透し、サラッとした状態が続くためです。一見、乾燥肌が改善したような状態にも見えますが、これは馬油の油分が角質層まで届き、肌が「次の保湿ケアを待っている」状態なのです。つまり、馬油は肌に必要な油分をしっかりと与えることはできますが水分は不足している状態です。馬油を塗ったあとは、必ず化粧水、乳液といった基本ケアで肌に水分を与えてあげましょう。

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